一般的に専用施設(映画館等)の中でスクリーンに投射して公開する作品を指す。
その撮影工程は特に問われない。 20世紀に大きな発展を遂げた表現手段であり、映画は今や芸術と呼ぶべき水準に達している。
また、古来からの芸術である絵画、彫刻、音楽、文学、舞踊、建築に続く「7番目の芸術」として「第七芸術」、ないし、舞踏から演劇を独立させて「第八芸術」とも呼ばれる。
又、映像やストーリー、音楽など様々な芸術の分野を織り交ぜてひとつの作品を創造することから「総合芸術」と称されることもある。
ただし、他の分野と比較すると、人や金が動く規模が格段に違うため、基本的には商業ベースに乗らないと作品が成立しない。
それゆえ、商業性と芸術性を両立しないものと考える立場からは「映画は芸術ではない」との考え方もできる。
表現の対象とする分野からは大きく、フィクションとノンフィクションに大別される。
上述したように映画は映画館等の専用施設で上映されることを前提とした表現様式であるが、最初からテレビでの放映を目的に映画フィルムで撮影される映画作品もある。
このような作品をテレビ映画と呼び、1960年代のアメリカではテレビ番組の主力として西部劇やホームドラマが多く製作された。
これらはアメリカにおいて広く鑑賞されたが、日本にも数多く輸入され、特にホームドラマは日本の生活文化に無視できない影響を与えた。
ただし、この種のものが今日の日本で新しく撮影・製作されることは稀である。
また、劇場公開されず、ビデオテープ等の媒体に収録されて販売・レンタルの対象となる作品をビデオ映画、オリジナルビデオ等と呼ぶ。
近年は、ブロードバンドの普及を始めとした動画配信の方法が発達したことや、時代背景の変化などにより、これまで映画と呼ばれてきた作品の種類や範囲が多様化してきている。
写真フィルムで撮影した素材をデジタル化し、加工・編集する技術も20世紀末以来、用いられるようになった。
21世紀に入ってからは、HD24p等のデジタル機器で撮影、編集され、その後フィルムに変換されたうえで劇場に納品される。
音声情報も映画館の多チャンネルサラウンド化に伴い、フィルムに焼き付けずにCD-ROMなどで納品される場合が増えてきた。